A7とは?

A7サミットのミッション

有識者との交流を通して“10年後の日本の農業”を若者が創造し、発表する場をつくる。

A7若者サミット開催の背景

現在農業の課題の一つに後継者不足、人的資源が減少があります。その原因として、若者が農業に興味をもたない、持っても就農へつながらない、繋がったとしても事業として維持できないことが挙げられます。
つまり農業が生業・ビジネスとしての魅力・将来性が見えないことが要因だと言えるでしょう。
A7サミットでは、この課題に焦点をあてます。
農業界で若者が輝き、そして農業自体が輝くために。

農業は人気職?

確かに「農業をあこがれの職業へ」との掛け声で、さまざまな公的機関や企業がプロモートされたおかげで、最近は農業への関心が高まっています。
リクルートジョブズ主催、「新・農業人フェア」は毎回賑わいを見せており、他の就職説明会でも農業関連企業ブースは大人気というニュースを目にすることも多くなりました。
リクルートジョブズ・新領域開発グループの深瀬氏は次のように分析しています。
”若人の職業観が変わってきている。お金を稼ぎたいというより、社会貢献したいといった理由で仕事を選ぶ人が増えている。そのような流れに農業がマッチしているのではないか。”(東洋経済2014年2月6日記事)

テレビでも農家=”美味しい作物をつくるプロフェッショナル”というような表現がされ、アイドルグループTOKIOが体を張って農業などにとりくむ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」が平均視聴率18%前後と人気です。
ものづくりの大切さ、地域との関わり、伝統や文化の継承を構成する重要な要素である農業。そこに若者が着目しているといえます。

実際農業を選ぶ若者は?

では実際の数字を見てみましょう。
下図は農林水産省 平成27年新規就農者調査結果をグラフ化したものです(カーソルを置くと数値が表示されます)。
当該調査では新規就農者を以下の3パターンに分類しています。

  • 新規自営就農:農家子弟が親の農業経営に参加する又は継承する。
  • 雇用就農: 農業法人で従業員として働く就農スタイル。
  • 新規参入:非農家子弟等が経営主として農業を開始する

2013年から2015年まで新規就農者数は増加していることがわかります(グラフ-1)。

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しかし増加数のほぼ半数が60歳以上であり(グラフ-2)、定年退職後、新規就農もしくは実家の農家を継いだ方々が大半を占めています。

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では若者(ここでは49歳以下)はどうでしょうか?

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若者の新規自営就農は増加していることがわかります。人口動態の影響もあるでしょうが、農業のイメージが改善され、あとを継ぐ若者が増えたといえるかもしれません。

一方で、新規参入者はほぼ横ばいです。土地や設備を継承する自営就農者と比べ、なにもないところからの就農はやはりハードルが高いようです。
一般社団法人 全国農業会議所 全国新規就農相談 センターのH28年度アンケート調査からは、農業をとりまく変わらぬ厳しさが浮かび上がります。
「農業所得で生計が成り立っていますか」という問いに、69%の農家が「農業所得では生計は成り立っていない」という答え。
就農経過年別での集計を見ると、1・2年目では実に79%、3・4年目でも66.2%が専業農家での生計が成立しないという厳しさです。

注目したいのが、農業法人などで従業員として働く”雇用就農者”。サラリーを得ながら農業に携わることができるという、農業への夢と現実とのバランスが取れた就農形態といえます。
法人経営体はここ十年で10倍となっており、雇用就農者数は今後も増加すると予想できます。

若者からみる農業

以上をまとめると、「農業の”イメージ”は向上しており、興味をもつ若者は増えているが、現実を知った彼らが農業へ飛び込むことは稀」というのが現状だといえるかもしれません。
今後就農者が増えるとしても、跡継ぎ若しくは雇用就農者がほとんどでしょう。さらには、景気が回復し売り手市場である近年、どの業界・企業も雇用者確保に多大な努力を払っています。十分なサラリーと充実した福利厚生を提示する他の業界とどう戦うか。
農業を志向する若者の動向が注目されます。

多様化する農業

農業の楽しさとは?

A7若者農業サミットでは、若者に"農業の楽しさ"を知ってもらうことで農業へ志向を促していきたいと考えています。
では農業の楽しさとはなにか?
実際に新規参入した方々が就農した理由を見てみましょう。

新規就農者の就農実態に関する調査結果H28 (一般社団法人全国農業会議所 全国新規就農相談センター)

調査では質問を以下の6カテゴリに分類しています。

カテゴリ 内容
経営 農業をビジネスと捉えている
自然・環境 農業やそれを取り巻く環境を重視している
家族・自由 時間に融通がきき、家族との時間を重視
安全・健康 食の安全や健康に興味がある
消極的 農業を逃げ場としている
生まれ 農家生まれなど、環境要因が強い

アンケート結果からは、新規参入者の多くは農業をビジネスと捉えており、経営者として自己の裁量と判断で上手に経営すれば十分にチャンスがあると見込んでいます。
「経営」カテゴリは若手参入者がより多く選択していることから、彼らにとって農業は「儲かる」産業と映っているようです。

また、農業それ自体や自然・環境が大きな魅力となっていることがわかります。これは前述したとおり、農業のイメージ改善も影響しているのでしょう。

以上より、

農業の楽しさ=ものづくりの大切さ、地域との関わり、伝統や文化の継承といった魅力あふれるフィールドでビジネスが展開できる。

と(ちょっと乱暴ですが)定義付けしてみます。

農業の楽しさを知ってもらいたい

A7若者サミットでは、より多くの若者に農業の楽しさを知ってもらうべく、勉強会・合宿・そしてサミットを計画しています。
2017年3月に開催した第1回サミットでは、100名弱の参加者が7名の先進農業者などのスピーカーらを囲み、農業の課題と魅力について学びました。
現在第2回サミット(2018年3月開催予定)へ向け、勉強会と合宿を行う予定です。
どなたでもご参加できますので、ご興味ある方は是非お申込みください。